■パスワードリカバリ
Cisco機器を触っていて数的には少ないかもしれませんが、検証機などのパスワードがわからないといったケースがでてきます。
そういった場合にパスワードをリカバリする方法を以下に示します。実際に動作確認を行う機器はCisco1812Jです。
Cisco1812JとノートPCをコンソールで接続し、TeraTermで操作します。まず電源を入れて起動する際にBreak信号を送信してROMMONモードに落とします。
System Bootstrap, Version 12.3(8r)YH12, RELEASE SOFTWARE (fc1) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 2007 by cisco Systems, Inc. C1800 platform with 131072 Kbytes of main memory with parity disabled |
上記の起動ログが表示され始めたらControlメニューからSendBreakを選択します。もしくはALT+Bでも同様の操作をすることができます。
そうすることでROMMONモードに入れます。以下、ROMMONでの操作になります。
rommon 1 > confreg 0x2142 rommon 2 > reset |
コンフィグレーションレジスタを0x2142に書き換え、起動時にstartup-configを読み込まないように設定し、再起動をかけます。resetコマンドで再起動したあとは最初の起動のように以下のメッセージが表示されます。
--- System Configuration Dialog --- Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]: no |
ここでnoを入力し、以下の操作を行います。
# copy startup-config running-config (config)# aaa authentication login default local (config)# enable secret ******* (config)# username user password ****** (config)# config-register 0x2102 # write memory # reload |
認証の設定を行い、パスワードを強制的に上書きしてからコンフィグレーションレジスタを0x2102に戻して保存し再起動します。再起動後は上で設定したパスワードが使えるようになっていますので、これでパスワードリカバリは完了です。