CentOS6.4でIPv6のスタティックルートの追加方法を記載します。
暫定的にコマンドで追加/削除する際にはIPv4のコマンドにオプションで-A inet6を指定する形になります。
コマンドベースで追加する際は以下のようになります。
※ eth0を発信インターフェイスとする場合 # route -A inet6 add 2001:db8:1000:200::/64 gw 2001:db8::1 dev eth0 ※ 上記で追加した経路を削除する場合 # route -A inet6 del 2001:db8:1000:200::/64 gw 2001:db8::1 |
ちなみにWindowsだと以下のようになりLinuxとニアな形式です。
※ 経路を追加する場合 # route add 2001:db8:1000:200::/64 2001:db8::1 ※ 経路を削除する場合 # route delete 2001:db8:1000:200::/64 2001:db8::1 |
これらは恒久的なものではなく再起動すると追加した経路は消滅してしまいます。再起動などを実施したあとでも有効にしたい場合は/etc/sysconfig/network-scripts/route6-eth0を作成し、以下のように編集します。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/route6-eth0 2001:db8:1000:200::/64 via 2001:db8::1 # reboot |
上記により再起動後も恒久的にスタティックルートを設定することが可能です。ルーティングテーブルの表示は以下のコマンドで参照可能です。
# netstat -nr -A inet6 Kernel IPv6 routing table Destination Next Hop Flags Metric Ref Use Iface 2001:db8::2cce:fa7b:95af:f30/128 2001:db8::2cce:fa7b:95af:f30 UC 0 24 0 eth0 2001:db8::/64 :: U 256 2 0 eth0 2001:db8:1000:200::/64 2001:db8::1 UG 1 76 0 eth0 fe80::/64 :: U 256 0 0 eth0 fe80::/64 :: U 256 0 0 eth1 ::/0 2001:db8::1 UG 1 0 0 eth0 ::1/128 :: U 0 5 1 lo 2001:db8::100/128 :: U 0 161 1 lo fe80::20a:e4ff:fe89:f452/128 :: U 0 168 1 lo fe80::20a:e4ff:fe89:f454/128 :: U 0 0 1 lo ff02::1/128 ff02::1 UC 0 1 0 eth0 ff02::1:ff89:f452/128 ff02::1:ff89:f452 UC 0 1 0 eth0 ff00::/8 :: U 256 0 0 eth0 ff00::/8 :: U 256 0 0 eth1 |
手動で設定するのはグローバルユニキャストアドレスですがリンクローカルアドレスは自動生成されますので、設定していなくとも自動設定されているので上記のようにルーティングテーブルには表示されます。