Catalyst インターフェイスの設定

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■イーサネットインターフェイスのデフォルト設定

普段あまり意識することはありませんが、 Catalystのレイヤ2イーサネットインターフェイスのデフォルト設定は以下のようになっています。

機能
デフォルト設定
VLAN範囲
1~4094
デフォルトVLAN
1
ネイティブVLAN
1
VLANとランキング
Switchport mode dynamic auto ( DTPをサポート )
ポートイネーブル
全てイネーブル
速度
auto
デュプレックス
auto
フロー制御
receive off
auto-mdix イネーブル
キープアライブ
sfpではディセーブル、その 他はイネーブル
ポートブロッキング
ディセーブル
ストーム制御
ディセーブル
保護ポート
ディセーブル
ポートセキュリティ
ディセーブル

■ポートブロッキングの設定

デフォルトではスイッチは未知の宛先Macアドレスが指定さ れたパケットは全てのポートからフラッディングします。未知のユニキャストまたはマルチキャストをフラッディングするとセキュリティ上問題になることもあ るので、これらを転送させないようポートブロッキングの設定を行うことが可能です。以下は未知のユニキャストおよびマルチキャストの両方をブロックする例 です。

(config)# interface GigabitEthernet1/0/1
(config-if)# switchport block multicast
(config-if)# switchport block unicast

■フロー制御の設定


flowcontrolを使用してインターフェイスのポーズフレームを受信する機能をon / off / desiredに設定します。デフォルトはoffです。onまたはdesiredに設定した場合、フロー制御パケットを送信できる接続デバイスに対して動作しますが、制御パケットを送信できる機器がいないと設定しても意味はありません。

フロー制御には以下のルールが適用されます。

項目
説明
receive on ( desired )
ポーズフレームを送信する機器と組み合わせて受信を可能にする。
送信する機器と組み合わせないと意味はない。
receive off
ポーズフレームを送信する機器がいても受け取らない。デフォルト設定。


以下が実際の設定となります。

(config)# interface GigabitEthernet1/0/1
(config-if)# flowcontrol receive [ on | off | desired ]

■Auto-MDIXの設定

インターフェイス上でAuto-MDIXが有効となっている場合、LANケーブルのストレートかクロスなのかを自動的に判別して接続を最適化してくれま す。これはデフォルトで有効となっておりAuto-MDIX機能が正しく動作するにはインターフェイスのデュプレックスおよび速度がautoで設定されている必要があります。Auto-MDIXは10/100/1000Base-Tではサポートされていますが1000Base-SX/LX SFPではサポートされていません。

以下が設定となりますが、これらは全てデフォルトで設定されています。

(config)# interface GigabitEthernet1/0/1
(config-if)# speed auto
(config-if)# duplex auto
(config-if)# mdix auto


Auto-MDIXの動作ステートを以下のコマンドで確認できます。

# show controllers ethernet-controller GigabitEthernet1/0/4 phy

GigabitEthernet1/0/4 (gpn: 4, port-number: 4)
-----------------------------------------------------------
 0000: 1140 Control Register                      :  0001 0001 0100 0000
 0001: 796D Control STATUS                        :  0111 1001 0110 1101
 0002: 0143 Phy ID 1                              :  0000 0001 0100 0011
 0003: BEF3 Phy ID 2                              :  1011 1110 1111 0011
 0004: 01E1 Auto-Negotiation Advertisement        :  0000 0001 1110 0001
 0005: C5E1 Auto-Negotiation Link Partner         :  1100 0101 1110 0001
 0006: 006D Auto-Negotiation Expansion Reg        :  0000 0000 0110 1101
 0007: 2001 Next Page Transmit Register           :  0010 0000 0000 0001
 0008: 497F Link Partner Next Page Rx Regi        :  0100 1001 0111 1111
 0009: 0200 1000Base-T Control                    :  0000 0010 0000 0000
 000A: 3800 1000Base-T Status                     :  0011 1000 0000 0000
 000F: 3000 IEEE Extended Status                  :  0011 0000 0000 0000
 0010: 0000 PHY Extended Control                  :  0000 0000 0000 0000
 0011: 0303 PHY Extended Status                   :  0000 0011 0000 0011
 001E: 0000 Test Register                         :  0000 0000 0000 0000
 0018: 0400 Shadow 0h, Auxiliary Control          :  0000 0100 0000 0000
 001C: 582E Shadow 16h, 1000Base-X Ctrl 2         :  0101 1000 0010 1110
 001C: 6C87 Shadow 1Bh, Auxiliary Control         :  0110 1100 1000 0111
 Auto-MDIX                             :  On   [AdminState=1   Flags=0x00052248]

Hidden registers

FC-FF-FF, 3F-0F, 01-02

■System MTU ( ジャンボフレーム ) の設定


スイッチ上の全てのインターフェイスで送受信されるフレームの最大伝送ユニット ( MTU ) は1500バイトです。これを設定変更により最大9000バイトあたりまでに設定することが可能です。一回で送信できる量の最大値を増やすことによりスループットの向上が期待できるという簡単な理屈なのですが、送受信する機器側 ( 端末やサーバ ) もこれに対応しておく必要があります。

一般的に普通にインターネット接続などの環境で導入することはあまりなく、NFSやiSCSIなどのネットワークを構築する際に設定することが主な用途として挙げられます。以下が実際の設定コマンドで全てのギガビットイーサネットインターフェイスのMTUが変更されます。

(config)# system mtu jumbo 9198

スイッチが10/100のファーストイーサネットだった場合は以下のコマンドになります。

(config)# system mtu 1998

■インターフェイスのカウンタクリア

show コマンドで表示されるインターフェイスのカウンタの値やハードウェアロジックを以下のコマンドでクリアすることができます。

コマンド
説明
clear counters gi1/0/1
gi1/0/1のカウンタをク リア
clear interface gi1/0/1
gi1/0/1のハードウェア ロジックをクリア
clear line vty X
X番目のtelnetセッショ ンをクリア


但し、clear countersでリセットされる値はshowコマンドで表示されるものに限定されsnmp経由で取得する値などには影響はありません。

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