WebMailソフトといえば一昔前はSquirrelMail、最近ではRoundCubeという見た目がきれいなものが主流となっておりますが、GmailライクなWebMailソフトでRainLoopというのがあるのを知りましたのでお試しでインストールしてみたいと思います。
前提条件としてApache、Postfix、MariaDBなどの必要なソフトはインストールおよび設定がされているという前提です。
まずソフト本体をダウンロードし、所定のフォルダに展開します。
# wget https://repository.rainloop.net/v2/webmail/rainloop-latest.zip # mkdir /var/www/html/rain # unzip rainloop-latest.zip -d /var/www/html/rain |
次に展開したフォルダとファイルに適切な権限を設定します。
# find /var/www/html/rain -type d -exec chmod 755 {} \; # find /var/www/html/rain -type f -exec chmod 644 {} \; # chown -R apache:apache /var/www/html/rain # chmod -R 755 /var/www/html/rain/data |
データディレクトリに対して権限を設定しておきます。
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf <省略> <Directory /var/www/html/rain/data> Require all denied </Directory> # systemctl restart httpd |
WebMail上で扱えるメールの最大サイズをPHPにて設定します。送信できるサイズはpost_max_sizeで、添付ファイルのサイズはupload_max_filesizeで定義します。
# vi /etc/php.ini <省略> # メール最大サイズ。デフォルトは8M post_max_size=100M <省略> # 添付ファイルの最大サイズ。デフォルトは2M upload_max_filesize=100M |
次にアドレス帳などで利用するデータベースを設定します。
# mysql -u root -p Enter password: Welcome to the MariaDB monitor. Commands end with ; or \g. Your MariaDB connection id is 2164481 Server version: 5.5.60-MariaDB MariaDB Server Copyright (c) 2000, 2018, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others. Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement. MariaDB [(none)]> create database rainloop; Query OK, 1 row affected (0.01 sec) MariaDB [(none)]> create user rainloop identified by 'password'; Query OK, 0 rows affected (0.08 sec) MariaDB [(none)]> grant all privileges on rainloop.* to rainloop; Query OK, 0 rows affected (0.02 sec) |
ここからはWebブラウザでアクセスします。
アクセス先はhttp://ip-address/rain/?/admin
となります。アクセスすると以下の画面が表示されます。
デフォルトのログインID/PASSWORDはadminと12345です。ログインすると以下の画面が表示されます。
画面上部にはadminのパスワードがデフォルトのままなので変更するよう警告が表示されています。adminのパスワードを再設定し、言語を日本語に変えると以下のような画面となります。
次に左側のドメインタブからドメイン追加ボタンをクリックしてドメインとサーバ関係を入力します。デフォルトでgmail.comにチェックが入っていますが、使わないのであればチェックを外しておいてください。
このサーバ自身がメールサーバとなっているならIMAP/SMTPのサーバはlocalhostで良いと思います。
基本設定は以上となります。