LimeSurveyで実際にアンケートを作成してみます。
まずは簡単なアンケートということで会議の出席確認を行うものを作成してみます。質問項目は下記の4つとします。
・氏名 ( 自由短文入力 )
・出席か欠席の選択 ( 単一回答 )
・出席場所の選択 ( 単一回答、ただし条件付き )
・備考 ( 自由長文入力 )
上記のものを使ってアンケートを作成しますが、この他にも複数選択を行うチェックボックスなどももちろん利用することが可能です。
■アンケート作成の基本操作
インストール直後の状態でスーパーユーザであるadminでログインすると下記の画面が表示されます。アンケートを作成するため右側にある+ボタンを押してアンケートを作成します。
アンケート作成画面が表示されます。題名は必須項目となりますが、その他については任意での入力になります。「説明」はこのアンケートに関する説明文、「ようこそメッセージ」はアンケート画面にアクセスした際に表示するメッセージ、「終了メッセージ」はアンケートを入力し終えたあとに表示するメッセージです。その他、終了URLやURLの説明などの項目がありますが、これらはデフォルトのままで良いと思います。
その他、「プレゼンテーションとナビゲーション」や「公開とアクセス制御」タブでアンケート自体の細かい動作を制御することが可能となっております。個人の好みや必要に応じて設定を実施すれば良いと思います。
ここではとりあえず題名のみ入力して最下部の保存ボタンをクリックすると以下の画面が表示されアンケートが作成されます。
これでアンケートの枠が作成されたので質問事項を追加していくことになります。
各質問事項は必ずどれかの質問グループに属している必要があります。質問グループとは質問を管理する単位であり、質問グループごとに回答が表示されます。そのため最初に質問グループを作成し、その後に質問事項を作成し、どの質問グループに属するのかを指定する必要があります。
アンケートを作った直後なので次は質問グループを作成します。以下の+ボタンをクリックします。
質問グループ作成画面が表示されます。質問グループの題名は必須であり、説明は任意です。
入力し終えたら最下部の「質問グループ保存」ボタンをクリックして質問グループを保存します。保存すると以下の画面が表示されます。
質問グループが作成できましたので、次は質問事項の作成になります。同様に+ボタンをクリックして質問事項を追加します。
質問事項作成画面が表示されます。ここでは以下の入力項目があります。
項目 | 説明 |
コード | 質問コードであり、英数字で入力する必要があります。 アンケート画面に表示されることはありません。 |
質問 | 文字通り、質問文となりますが省略可能です。 |
ヘルプ | 省略 |
質問タイプ | 自由入力なのか、 単一回答なのか、複数回答なのか等、 選択することができます。 |
質問グループ | 予め作成している質問グループを選択します。 |
回答必須 | 必須項目とするか否か選択します。 |
最初に氏名を作成しますので、以下のように入力し画面最下部の質問追加ボタンをクリックします。
項目 | 値 |
コード | question1 |
質問 | お名前は何ですか? |
ヘルプ | 省略 |
質問タイプ | 自由回答(短い) |
質問グループ | 質問グループ1 |
回答必須 | はい |
同様の手順を繰り返して次は自由入力形式ではない単一回答のチョイスボタンを追加します。入力内容は以下のようになります。
項目 | 値 |
コード | question2 |
質問 | 出席しますか?欠席しますか? |
ヘルプ | 省略 |
質問タイプ | リスト ( ラジオボタン ) :単一回答 |
質問グループ | 質問グループ1 |
回答必須 | はい |
上の内容で追加します。ラジオボタンやチョイスボックスなどはそれぞれの選択項目も追加してあげなければいけません。これを追加するにはこの質問の回答オプションを追加するため以下の箇所をクリックしてオプションを追加します。
以下の画面が表示されますので追加する項目を記入していきます。項目自体を追加する場合は右側の+ボタンをクリックして項目を増やしてください。今回の場合は出席か欠席なので以下の2項目を設定することになります。
最下部の変更を保存ボタンをクリックして保存します。
■条件付きアンケートの作成
同様の手順で次は出席場所の質問文を登録します。登録内容は次のようにします。
項目 | 値 |
コード | question3 |
質問 | 出席場所はどこですか? |
ヘルプ | 省略 |
質問タイプ | リスト ( ラジオボタン ) :単一回答 |
質問グループ | 質問グループ1 |
回答必須 | はい |
回答オプションは以下のように4項目にします。
項目 | 値 |
A1 | Location_A |
A2 | Location_B |
A3 | Location_C |
A4 | Location_D |
この出席場所に関しては前質問で出席を選択した場合のみ表示されるようにしたほうがユーザに対して親切であり、そういった条件操作を行うことも可能です。下記の条件分岐のボタンをクリックして設定を行います。
下記の画面が表示されます。前質問で出席の場合のみにこの質問を表示したいので、以下のように設定します。
項目 | 値 |
質問 | question2:出席しますか?欠席しますか? |
比較演算子 | = |
回答 | 予め定義された A1 (出席) |
条件を追加ボタンをクリックし保存します。追加後は以下のように出現条件が定義されて表示されます。
後は同様に備考の欄を自由長文入力で以下のように作成します。
項目 | 値 |
コード | question4 |
質問 | 備考 |
ヘルプ | 省略 |
質問タイプ | 自由回答(長い) |
質問グループ | 質問グループ1 |
回答必須 | いいえ |
以上で、アンケートの作成は終了です。
■アンケートの実行
アンケートは作成直後、何もしなければ実行されておらずアクセスすることができません。試しにどのような画面になるかを見るにはアンケートテストボタンをクリックします。管理画面の下記のボタンをクリックしてみてください。
下記のアンケートを始める前の開始の画面が表示されます。
そのまま次へをクリックすると作成した質問 ( アンケート ) が表示されます。
試しに条件を設定した出席場所については質問2のところで出席を選択すると下記のように表示されます。
このアンケートを一般に公開するには管理画面の以下のボタンでアンケートを実行します。
以下の注意事項が表示されます。回答した日時やIPなどを記録するか選択し、保存、実行ボタンをクリックします。
一般に公開するのであればオープンアンケートで実施します。アンケートを実施するには認証が必要という場合にトークンというのを利用するのですがそれはここでは触れませんのでオープンアンケートをクリックします。
完了すると以下のようにアンケートURLおよびその概要について表示され、一般ユーザの人がアンケートを実施することができるようになります。
回答画面を見るには以下のボタンをクリックして「回答と統計」を選択します。
概要が表示されます。
具体的な値を見るには回答を表示ボタンをクリックすると下記のように見えてきます。