Cactiはそれ自体だけでも大変便利なツールなのですが、機能をアドオンするプラグインも多数用意されています。プラグイン一覧が下記のサイトに掲載されています。
上記プラグインの中でCPU負荷やトラフィックなどがある一定の閾値を超えた際にアラートをだすtholdプラグインについてインストールしてみます。任意のプラグインをインストール、設定するにもsettingプラグインは必ず必要になりますので、これも合わせてダウンロードします。
# mv settings-v0.71-1.tgz thold-v0.5.0.tgz /usr/share/cacti/plugins # cd /usr/share/cacti/plugins/ # tar xvzf settings-v0.71-1.tgz # tar xvzf thold-v0.5.0.tgz # rm -rf *.tgz # ls index.php settings thold |
上記作業を実施するとCactiの管理画面からプラグインが見えるようになります。SettingsとTholdの2つをインストールしたので2つ見えており、左側の青いアイコンをクリックするとインストールされます。
インストールが完了すると更にアイコンが変化し、赤色と緑色のアイコンが表示されるようになります。この緑色のアイコンをクリックするとプラグインを有効化することができます。
有効化しステータスがActiveになると以下の様なアイコンに変化します。
プラグインが有効になったところで、実際にアラートメールを出す際のSMTPサーバやFromアドレスの指定をしておく必要があります。ConfigurationからSettingsをたどっていただき、Mail/DNSタブをクリックして設定を行います。
それぞれの項目に値を入力して右上のリンクの「Send a Test Email」をクリックして入力したメールアドレスに無事メールが届けばOKです。
私の場合はMail ServicesのところがデフォルトでPHP Mail() FunctionとなっているところをSMTPに変更し、SMTP OptionsのところにSMTPサーバを指定して問題なく送信できました。もちろん、宛先やFromアドレスは指定する必要があります。
次にアラートを通知するアドレスリストを予め作成しておきます。ManagementからNotification Listsで右上のAddボタンをクリックします。
Name, Description, Email Addressesの3つの項目にそれぞれ入力します。3つとも必要です。入力後は右下のCreateボタンをクリックし作成します。
次に閾値設定を行います。ManagementからThresholdsを選択し、右上のAddボタンをクリックします。
閾値を設定するホスト、グラフ、データソースを選択しCreateボタンをクリックします。下記ではCPU負荷を元に設定しています。
閾値設定画面になります。最低限必要なのはAlertの閾値設定とメール通知設定になります。メール通知に関しては上で予め設定したNotification Listを指定します。
閾値に関してそれぞれ下限値、上限値をそれぞれ設定できますが通常であれば上限値だけでOKだと思います。閾値を設定しておいてそれを越えた場合にあらかじめ指定したメールアドレスに通知がなされるという動きになります。